この記事では、AlmaLinux 9.4にCockpitをインストールします。
はじめに
AlmaLinuxとは?
AlmaLinuxは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) をベースとしたコミュニティベースのオープンソースオペレーティングシステムです。CentOS Linuxの終了に伴い、2021年に誕生したAlmaLinuxは、RHELと互換性を保ちながら、コミュニティ主導で開発・サポートされています。
2024年5月6日に、コードネーム「Seafoam Ocelot」と呼ばれるAlmaLinux 9.4の一般提供を開始しました。
この記事では、このAlmaLinux 9.4を使用します。
Cockpit
Cockpit は、サーバー管理をするためのオープンソースのWeb UIです。LinuxシステムをWebブラウザから管理できます。Webブラウザさえあれば、どこからでもサーバーにアクセスして、システム情報を確認したり、設定を変更したり、アプリケーションを管理したりすることができます。
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インストール
それでは、Cockpitをインストールしましょう。
まず、dnf install
コマンドを実行します。
$ sudo dnf install cockpit
次に、cockpit.socketを開始します。システム起動時に開始するようにsystemctl enable
コマンドを実行します。オプション--now
をつけて起動も同時に行います。
$ sudo systemctl enable --now cockpit.socket
Created symlink /etc/systemd/system/sockets.target.wants/cockpit.socket → /usr/lib/systemd/system/cockpit.socket.
起動の確認をするためには、systemctl status
コマンドを実行します。
$ systemctl status cockpit.socket
「Active:
」がactive (listening)
になっていれば起動しています。「Loaded:
」がenabled
になっていればシステム起動時に開始するように設定されています。

インストール直後はcockpit.socketはdisabled
の状態になっています。
$ systemctl status cockpit.socket
○ cockpit.socket - Cockpit Web Service Socket
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/cockpit.socket; disabled; preset: disabled)
Active: inactive (dead)
Triggers: ● cockpit.service
Docs: man:cockpit-ws(8)
Listen: [::]:9090 (Stream)
動作確認
接続
それでは、Cockpitにアクセスしてみましょう。https://<IPアドレス>:9090
にアクセスしてみましょう。この記事では、同じネットワーク上のMac miniから接続しています。
サーバー証明書を発行していないため「保護されていない通信」になってしまいます。サーバー証明書を発行して通信を保護したい場合はこちらの記事を参考してください。この記事ではこのまま接続を続けます。
「詳細設定」をクリックして、<アドレス>にアクセスする(安全ではありません)をクリックします。

ログイン
すると、ログイン画面が表示されると思います。ユーザ名とパスワードを入力してログインしましょう。

ログインできたらこのような画面が表示されると思います。

おわりに
この記事では、AlmaLinux 9.4にCockpitインストールしました。またネットワーク上の別PCからアクセスできることを確認しました。
今話題のAlmaLinuxを使いこなしてつよつよエンジニアを目指しましょう!
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