この記事ではUbuntu 24.04とCentOS Stream 10にVSCodeをインストールする方法を解説しています。
この記事は過去に書いた記事を現在(2025年3月22日)最新バージョンのディストリビューションで書き直した新しい内容になります。
Visual Studio Code
VSCode(Visual Studio Code)は、Microsoftが開発した無料のオープンソースコードエディタです。プログラマーの間で非常に人気があり、多くの言語に対応し、様々な機能を提供しています。
主な特徴
- 軽量かつ高速
- 起動や動作が軽快で、快適なコーディング環境を提供する
- 多言語対応
- JavaScript、Python、C++、Javaなど、さまざまなプログラミング言語に対応している
- 豊富な拡張機能
- 拡張機能をインストールすることで、機能を自由に追加・カスタマイズできる
- デバッグ機能
- コードのデバッグ機能が充実しており、効率的な開発をサポートします。
- クロスプラットフォーム
- Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなOSで動作します。
人気度
Stack Overflow Developer Survey 2024という調査の中では「過去1年間に使用した開発環境は何か」というアンケートでVSCodeを使用していると答えた人が73.6%でした。これはダントツの1位です。2位のVisual Studioは29.3%なのでダブルスコアの差をつけています。VSCodeがいかに人気かがわかると思います。
調査結果はこちら👇の公式サイトで報告されています。
環境
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vscodeインストール方法
UbuntuなどのDebian系のディストリビューションでは2つの方法があります。
- .debパッケージをダウンロードしてくる方法
- aptリポジトリを手動で追加する方法
debパッケージをダウンロードしてくる方法
ダウンロード
それではdebパッケージをダウンロードしてきましょう。公式サイトからダウンロードしてきます。

vscodeのインストール
ダウンロードしてきたらapt install
コマンドを実行します。
$ sudo apt install ./code_1.98.2-1741788907_amd64.deb
インストールの途中でMicrosoftのaptリポジトリを追加するかどうか聞かれるので「はい」と答えます。

エラー例
カレントディレクトリの./をつけないとエラーが出てしまうので気をつけてください。
$ sudo apt install code_1.98.2-1741788907_amd64.deb
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ code_1.98.2-1741788907_amd64.deb が見つかりません
管理者権限がないとインストールできません
$ apt install code_1.98.2-1741788907_amd64.deb
E: ロックファイル /var/lib/dpkg/lock-frontend をオープンできません - open (13: 許可がありません)
E: Unable to acquire the dpkg frontend lock (/var/lib/dpkg/lock-frontend), are you root?
N: ファイル '/home/higma/ダウンロード/code_1.98.2-1741788907_amd64.deb' がユーザ '_apt' からアクセスできないため、ダウンロードは root でサンドボックスを通さずに行われます。 - pkgAcquire::Run (13: 許可がありません)
aptリポジトリを追加した後に上記のようなメッセージが出るかもしれません。その時は次のようなコマンドを実行してインストールをやり直してみてください。
$ sudo chown _apt /home/higma/ダウンロード/code_1.98.2-1741788907_amd64.deb
下記リンクを参考にしてください。何かと不具合が多いため著者は次節で説明する手動でリポジトリを登録方法でインストールしています。
aptリポジトリを手動で追加する方法
準備
必要なパッケージのインストールをしましょう。
sudo apt install wget gpg apt-transport-https
リポジトリの登録
Microsoftの公開鍵の取得をします。ダウンロードしてきたASCII形式の公開鍵をバイナリに変換しています。packages.microsoft.gpgという名前で保存します。
wget -qO- https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > packages.microsoft.gpg
/etc/apt/keyrings/
にコピーします。所有者とパーミッションの設定をします。
sudo install -D -o root -g root -m 644 packages.microsoft.gpg /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg
Microsoftのaptリポジトリの登録をします。
echo "deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main" |sudo tee /etc/apt/sources.list.d/vscode.list > /dev/null
公開鍵ファイルの削除
ダウンロードしてきたASCII形式の公開鍵は削除しても大丈夫です。
rm -f packages.microsoft.gpg
vscodeのインストール
それでは、インストールしてみましょう。apt update
コマンドでリポジトリ情報の更新をします。そして、apt isntall
コマンドを実行します。
sudo apt update
sudo apt install code
インストールはここまでで完了しました。ここでは登録されたリポジトリを確認してみましょう。/etc/apt/sources.list.d/vscode.listが新しく作成されました。
$ ls /etc/apt/sources.list.d/
ubuntu.sources ubuntu.sources.curtin.orig vscode.list
vscode.listにはMicrosoftのaptリポジトリが登録されています。
$ less /etc/apt/sources.list.d/vscode.list
deb [arch=amd64,arm64,armhf signed-by=/etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/code stable main
リポジトリが追加されていることを確認できました。
次は署名鍵を確認します。lsコマンドで/etc/apt/keyrings/ディレクトリを表示します。すると、packages.microsoft.gpgが追加されています。
$ ls /etc/apt/keyrings/
packages.microsoft.gpg
アンインストール
apt remove code
でアンインストールできます。
$ sudo apt remove code
また、リポジトリの削除までしたい場合は、vscode.listを削除することで可能です。
$ sudo rm /etc/apt/sources.list.d/vscode.list
同様に、署名鍵の削除までしたい場合は、packages.microsoft.gpgを削除することで可能です。
$ sudo rm /etc/apt/keyrings/packages.microsoft.gpg
snapパッケージ
snapパッケージでもVSCodeが用意されています。snap install
コマンドでインストールできます。
$ sudo snap install --classic code
snap list
でインストールされたか確認ができます。
$ snap list ¦ grep code
Name Version Rev Tracking Publisher Notes
code ddc367ed 187 latest/stable vscode✓ classic
アンインストールしたい時は、snap remove
コマンドでできます。
$ snap remove code
code removed
動作確認
VSCodeを起動すると次のような画面が表示されると思います。

おわりに
この記事ではVSCodeをインストールする方法を解説しました。
VSCodeのインストールについて解説しました。全エンジニアが使ってると言っても過言ではありません。VSCodeを使いこなしてつよつよエンジニアを目指しましょう。
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