Ruby on Railsアプリを簡単に立ち上げるby dev container

dev container

はじめに

MacOS環境でdev containerでRuby on Railsアプリを簡単に立ち上ます。

  • Mac mini
  • Ruby 3.2.2
  • Rails 7.1.2

Ruby

Rubyは、1995年に日本人のソフトウェア技術者であるまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。

以下の特徴を備えています。

  • シンプルで分かりやすい文法
  • 高い生産性
  • 豊富なライブラリとフレームワーク

Webアプリケーション開発に特に適しており、Ruby on Railsというフレームワークと組み合わせて使用されることが一般的です。

Ruby on Rails

Ruby on Railsは、Rubyで書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。単にRailsあるいはRoRと呼ばれることもあります。

Ruby on Railsは、以下の特徴を備えています。

  • MVCアーキテクチャを採用している
  • コードの記述や読み取りが容易
  • 開発効率が高い

MVCアーキテクチャ

Ruby on Railsは、MVCアーキテクチャを採用しています。MVCアーキテクチャとは、アプリケーションをModel(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラ)の3つの層に分割するアーキテクチャです。

  • Model:データのモデルを定義する
  • View:ユーザーに表示する画面を定義する
  • Controller:ModelとViewを連携させる

MVCアーキテクチャは、アプリケーションの設計や開発を容易にするとともに、保守性や拡張性を高めることができます。

コードの読み取りが容易

他には、コードの記述や読み取りが容易なことも特徴の一つです。これは、Rubyの文法がシンプルでわかりやすいことに加え、テンプレートエンジンやバリデーション機能などの便利な機能が用意されていることが理由として挙げられます。

開発効率が高い

最後に、開発効率が高いことを挙げます。これは、Ruby on Railsには、Webアプリケーションの開発に必要な機能がすべて用意されていることに加え、多くのgem(Rubyのライブラリやフレームワーク)が公開されていることが理由として挙げられます。

RubyGems


RubyにおけるRubyGemsとは、Rubyのライブラリやフレームワークを管理するためのパッケージ管理システムです。Rubyのインストール時に自動的にインストールされます。

RubyGemsを使用すると、以下のようなことができます。

  • Rubyのライブラリやフレームワークを簡単にインストール、アンインストール、アップグレードできる
  • Rubyのライブラリやフレームワークの依存関係を自動的に解決できる
  • Rubyのライブラリやフレームワークのバージョンを管理できる

RubyGemsは、Rubyの開発において欠かせないものです。そのため、Rubyのライブラリやフレームワークを活用するために、RubyGemsを必ず使いましょう。

RubyGemsの基本的な使い方としては、以下のようなコマンドを使用します。

# Railsをインストールする
gem install rails

# Railsをアンインストールする
gem uninstall rails

# Railsのバージョンを確認する
gem list rails

# Railsの依存関係を確認する
gem dependency rails

# Railsをアップグレードする
gem update rails

開発環境の構築

この記事ではVisual Studio Code(VSCode)のdev containerを使って開発環境を構築します。

Visual Studio Code(VSCode)の準備

dev containerを利用した開発環境の立ち上げをします。VSCodeの拡張機能「Dev Containers」をインストールした状態にしてください。

開発コンテナの作成・実行

VSCodeの画面の左下の緑色の部分をクリックします。

すると下のような表示がされます。ここで「新しい開発コンテナー」を選択します。

次はDev Container構成の選択になります。「Ruby」と入力します。Rubyという名前の付くコンテナのみの表示になります。ここでは一番上の「Ruby devcontainers」をクリックします。

rubyとはじめから入力されていると思いますが、このままにして「Dev Containerの作成」をクリックします。すると必要なイメージのダウンロード、コンテナの作成が行われます。

少し待つと.devcontainerがあるフォルダを開いた画面になります。これで、Rubyの開発環境が立ち上がりました。

動作確認

最後に、試しにRubyのバージョンを確認してみましょう。

$ ruby -v
ruby 3.2.2 (2023-03-30 revision e51014f9c0) [aarch64-linux]

$ gem -v
3.4.10

$ bundler -v
Bundler version 2.4.10

Railsアプリの作成

Railsのインストール

インストールコマンドはgem install <パッケージ名>です。Ruby on Railsのパッケージ名はrailsです。

$ gem install rails

インストール完了後rails -vコマンドでバージョンの確認をしてみます。バージョン7.1.2がインストールされました。

$ rails -v
Rails 7.1.2

プロジェクトの作成

プロジェクトの作成はrails new <プロジェクト名>コマンドを実行します。ここではextremelyeasyという名前のプロジェクトを作成しています。

$ rails new extremelyeasy

プロジェクトの実行

作成したプロジェクトのextremelyeasyディレクトリに移動して、rails serverコマンドを実行します。

$ cd extremelyeasy
$ rails server

localhost:3000にアクセスします。下のような画面が表示されていればOKです。

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