はじめに
KVMは、Linux上で動作する仮想化ソフトウェアです。KVMを使用して仮想マシンを作成する場合、ネットワーク接続の設定方法は、デフォルトではNATネットワークになります。
NATネットワークは、仮想マシンをインターネットに接続するために使用されるネットワークです。仮想マシンはホストのネットワークとは別に、独立したネットワークに接続されます。
一方で、ブリッジネットワークという、仮想マシンをホストのネットワークに接続するために使用されるネットワークもあります。
この記事では、NAT接続されている仮想マシンをブリッジ接続に変更するという内容になっています。
開発環境
- AlmaLinux 9.3
関連記事
AlmaLinuxにCockpitをインストールする
AlmaLinuxにcockpitを使用してKVM仮想マシンを作成する
ブリッジの作成
まず、cockpitのメニュー画面のネットワーキングを選択します。すると、下図のようにインターフェースの一覧が表示されている画面になります。ここの「ブリッジの追加」ボタンをクリックします。
すると、ブリッジの追加画面になります。ここではブリッジの名前と所属するポートを設定します。名前をvirbr1とします。ポートで選択する項目はホストマシンが利用しているポートになります。ここではenp7s0にチェックを入れます。最後に追加ボタンを押します。
するとvirbr1という名前のインターフェースが作成されています。IPアドレスは元々のenp7s0の値と同じアドレスになっていると思います。
仮想マシンのブリッジを追加する
cockpitのメニュー画面の仮想マシンを選択し、「ネットワークインターフェイスの追加」をクリックします。
すると、仮想ネットワークインターフェイスの追加画面になります。インターフェース形式はBridge to LANを選択します。ソースは先ほと作成したvirbr1を選択します。設定を終えたら、追加するをクリックします。
bridgeタイプのネットワークインターフェースが追加されたのが確認できると思います。NATネットワークが必要ない場合は削除しても大丈夫です。
念の為に仮想マシンを一旦再起動しましょう。起動後ネットワークインターフェースを確認するとIPアドレスが割り当てられています。ここではIPアドレは192.168.11.23/24となっています。これはホストと同じネットワークです。
コメント